自分について
建築について
建築よろず相談について
まず、わたし以外のよろずのメンバーはか~な~り優れものである。わたしはと言えば3年に一度の建築士定期講習を年度末ぎりぎりに受講するようなポンコツである。最近白内障の手術をして眼はかなりよく見えるようになった。このまま曇りなきまなこでしっかりと見据えて、建築よろず相談の活動にまい進してまいりたいと思います。
建築とは、人間の活動の可能性を用意するものだと考えています。建築が人や社会からかけ離れていくような時期がありましたが、建築は人と社会が寄り添うことができる場所であり拠り所でもあるべきだと考えています。人と建築と社会をつなぐのがわたしたち設計者の役目であると感じます。
わたしが建築よろず相談を知ったのは17年前でした。当時わたしたち設計者仲間はHPを持ち始めたのをきっかけにネットワークをつくり様々なグループをつくるようになっていました。当時の代表である荻原幸雄さんとは別のグループで知り合っており、建築よろず相談の活動のすごさを尊敬していました。ただ自分が入って活動するとなるとそんな力量もないからと二の足を踏んでいました。
ところが欠陥住宅問題などは社会現象ともなり、建築技術者への社会的信用は失墜していくばかりでありました。一建築士としてこれを傍観しているだけでは情けないと思い、建築よろず相談に入ったのがちょうど2000年ごろだったと思います。相談事例に向き合い真摯に回答しようとする行為はとても尊く、それらのなかから大変多くのことを学ばせて頂きました。
建築よろず相談は一貫して欠陥住宅を食い物にせずに真に救済する立場で歩んできました。姉歯元建築士をはじめとする構造計算偽装は建築士の職能や社会的責任を放棄したものでもありました。これらの問題の究明や改善に全力で心血を注がれたのが荻原幸雄さんでもありました。
その後建築士法の改正や確認申請手続きの改正などもありましたが、建築よろず相談のような一般消費者を対象にした地道な相談活動が信用回復や建築業界や建築士への啓発にもつながったと感じています。
残念ながら代表であった荻原幸雄さんは本年2015年1月に逝去されてしまいましたが、3月に臨時総会を行い、わたしたちは荻原幸雄さんの遺志を受け継ぐ確認をしたところでもあります。わたしたちは1,300件を超える相談に向き合い回答してきた実績を相談だけにとどまらず具体力として発揮していくことで社会に貢献していく決意もしました。
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